神さまと海と森の教室
都会に住む子供たちは、身近に自然に触れる機会が多くはありません。
私たち大人は、未来を生きる子供たちに、なるべく生きやすい環境を残し、自然との共生のバランス感覚を持った大人になってもらうよう、さまざまな場面で子供たちに自然の大切さ命を育むことの大切さを伝える必要があります。
そうした想いから当社では毎年5月に、意識を共にする仲間と共にこの教室を開催しています。小中学生の参加者はもちろん、大人の皆さまのサポートボランティアも募集しています。
ぜひあなたも一度、鎮守の杜の中で開かれる教室を覗いてみませんか?
第8回「神さまと海と森の教室」開講報告 R8.5.10
5月10日、一般社団法人第二のふるさと創生協会(髙橋知明代表理事)では、瀬田玉川神社において「第8回神さまと海と森の教室」を開講しました。
今回は、生徒学生43名、ボランティアスタッフ27名、計70名の皆さまにお集まりいただき、約半日間、瀬田玉川神社の社殿・社務所や境内でのフィールドワークを行いました。
お天気にもとても恵まれて、子供たちの笑顔と笑い声が、何時間にも亘って境内に溢れていたことを、当社の神職としてもとても幸せに感じます。
参加者の中には、地域コミュニティ活性化をテーマに研究する昭和女子大学人間社会学部(鶴田佳子教授)の学生6名をはじめ、大妻女子大学でボランティアサークルを運営する学生7名など、たくさんの女子大生が参加した他、初めて参加する小学生もたくさんいて、初対面の子供同士でもすぐに互いに打ち解けて学んでいたり、女子大生が子供たちのお世話をしていただいている姿にも、とても感銘を受けました。
「神さまの教室」(瀬田玉川神社禰宜 髙橋知明講師)では、今回も正しいお参りの仕方や手水の取り方の実践をはじめ、社殿や鳥居、狛犬などの説明をした他、古事記「天孫降臨と海幸山幸」の紙芝居、しめ縄づくりのプロ講師の皆さまによるしめ縄づくりを実践。子供たちが作ったしめ縄を母の日のプレゼントとして保護者に届けました。
また、昨今の時勢から、境内に建つ日露戦争へ出征した兵士の「戦没記念碑」(乃木希典将軍揮毫)について説明しました。「約120年前、この瀬田・玉川地域からも三十余名の青年が出征し、日本国を守るため、ロシアと戦争したことをお話しすると、生徒学生の皆さんは記念碑の裏に回り、記念碑に刻まれた兵士たちのお名前も確認していました。そして、戦争は絶対にしてはいけないこと。第二次世界大戦後、世界で戦争をしていない国は9か国しかなく、先進国では日本だけということ。世界では、現在も悲しい戦争が日々各地で起こっているけれども、聖徳太子が「和を以て貴しとなす」と言ったように、日本人は協調性と道徳心の高い人々が多い。私たちは世界平和のために、一人ひとりが何を為すべきか、これからも心に留め続けてほしいし、みんなにはそれを実現していく素養が元々備わっていて、世界の人々がそのみんなの優しさと和の心を求めている。そしてその素養は、みんなのお父さん・お母さんはじめ、生命と魂を繋いできてくれたご先祖さまからいただいたプレゼントである」とお伝えしました。
「海の教室」(豊洲市場仲卸業 生田與克講師)では、命は命の上に立っていることを伝えます。「小さなシラスとそれより少し大きいイワシを手にして、たくさんのシラスもこのイワシの餌となり、そのイワシもさらに大きい魚の餌となる。最終的には、マグロのような大きな魚が食物連鎖の頂点となる。そんなたくさんの命と力が集まった魚をみんなは食べていることで、たくさんの命と元気をもらっている。海で漁師が獲った魚もみんなの食卓に来るまでに、魚市場を通り、問屋を通り、車で運ばれ、お店やスーパーに並ぶ。たくさんの人たちが関わっていることへの感謝も持ちたい。そして大切な命をいただくことで、自分の命を育んでいるのだから、感謝を込めて「いただきます」「ごちそうさま」を言いましょう」とお話しがありました。
今回用意された食材は、シラス、イワシ、タコ、メカジキ、ホンビノス貝を炭火で焼き、しじみ汁を召し上がっていただきました。また、二子玉川商店街に出来た「おにぎり・とん汁 山太郎」より仕入れた、多彩で美味しいおにぎりも召し上がっていただきました。
生徒学生の皆さんは、当然、“美味しい!”の連続で、たくさんお代わりしていました。
「森の教室」(森の設計士 西野文貴講師)では、今回は新たに“森から発電⁉”する実験をレモンを使って行ったり、全長30m伸びる測定桿を使って、境内にあるスダジイなどの樹高を図ったり、様々な実験も行い、初めての経験に生徒達も興味津々でした。また生物多様性の鎮守の杜には、たくさんの動物や虫たちも生息しています。そうした動物たちの様子を境内の定点カメラから撮影した動画を見たり、実際に森の中に入って、双眼鏡でその痕跡を探したりと、こちらも子供たちの目は興味津々でした。当然、鎮守の杜に生息する植物の特徴についても、スダジイやケヤキ、サクラなど、実際に触って、匂いを嗅いで、その特徴を学びました。植物の特徴や名前を覚える時は、なるべく五感を使って覚えるそうです。見るだけでなく、触れたり、匂いを嗅ぐことで記憶に残る。様々な視点から、植物を感じることで、今までただの緑にしか見えていなかった森が、実は各々に特徴があり、色も違い、個体数も違うことが理解できるようになり、今までとは違った緑に見えるようになりました。
教室の最後に、生徒学生一人ひとりに修了証を伝達し、社殿の前でみんなで記念写真を撮りました。そして、改めて「今日学んだことは、これからみんなが生きていく過程のどこかで、きっと役に立つ場面が来るだろうし、学校でもご家庭でも学ぶことができないことが、たくさん詰まっている。今日の学びをお家に帰ったらお父さんやお母さんにもお話ししてほしいし、周りのお友達にもお話ししてください」と締めました。
本教室には、とても有難いことに毎年参加してくれるリピーターの子供たちもたくさんおりますが、初参加の生徒学生も全体の半分以上います。教室の中で、生田講師のお店で働く井出先生からこんな言葉がありました。
「この中には毎年参加いただいている生徒さんもいらっしゃって、以前に聞いたこと、体験したこともある内容もあると思う。でも一年に一度、大切なことを改めて思い出すことの大切さ、そして年を重ねるごとに同じ内容でも感じ方の違いが出てくることの大切さをぜひ感じてほしい」と。
本教室も今回で8回目になりましたが、毎回子供たちからはたくさんの学びを得ます。物事をお伝えすることの難しさは、大人になっても痛感するところで、どうしたらもっとわかりやすく興味深くお伝えし、記憶に残してもらえるのか、講師陣としても永遠のテーマです。
そうした中でも、未来の日本・そして世界を担う子供たちに、一つでも多くの有意義なことを学んでいただき、将来は国際教養人として活躍してほしい。そうした思いから、本教室を継続しています。
私たち大人は、子供達に向かって「君たちの未来は明るいんだ」と胸を張って堂々とお伝えしなくてはいけないし、そうした指針を子供たちに示す存在でなくてはならないとも感じます。
第二のふるさと創生協会の活動は、そうした理想と目標を持ちながら、人材教育にも取り組んでいます。
皆さまとは、ぜひこれからもご一緒に考え、ご一緒に行動していく仲間でいていただけたら幸いですし、引き続き当協会の活動に対するご注目と温かいご協力をいただけたら幸いです。
本教室にご参加いただいた生徒学生の皆さまの益々のご活躍を心から願います。
そして、本教室にご協賛いただきました二子玉川マネジメンツをはじめとする企業・団体の皆さま、全国お祭り手伝い隊でボランティア協力をいただいた多くの皆さまに深く感謝申し上げます。ぜひこれからもご支援ご協力の程、重ねてお願い申し上げます。
全国お祭りお手伝いプロジェクト
これから約20年で、全国にある神社仏閣のうち、約4割が消滅すると言われていることをご存知でしょうか?
その原因は、過度な人口減少ー。
特に、地方では過疎化・少子高齢化の影響から、経済的、文化的衰退が著しく進んでおり、限界集落と呼ばれるように地域コミュニティの崩壊に繋がっている場所も、既に少なくありません。
そうした中で、都会と地方を結び、地域の伝統文化の護持継承と地域コミュニティの健全なる存続の一助となるための事業を始めました。
『第二のふるさと創生協会』(一般社団法人)は、大きく2つの柱の事業に取り組みます。
それは、全国の神社仏閣のお祭りのお手伝い、鎮守の杜をモデルとした森(SDGsな森)づくりのお手伝いー。
あなたのお手伝いから、地方の人々の笑顔が生まれ、あなたにとっての「もう一つのふるさと」が生まれることを願っています。
神社de献血 ~地域献血会活動~
当社では、日本赤十字社と一般財団法人国際災害対策支援機構からの依頼で、境内での地域献血活動に協力をしています。
3月8日(日)に第12回目を行いました。
これからも多くの皆さまのご協力を心からお願い申し上げます。
ZUMBA(ズンバ)教室を開催中
瀬田玉川神社の近くにある「瀬田地区会館」で、週に1回くらいのペースで教室を開催しています。
日本でもブレイクし始めて、注目されているZUMBAを楽しく教えています。
年齢層は、20~70代まで幅広く参加していますので、お気軽にお問い合わせください。
詳しくは、こちらのサイトから。
https://decoyoga.wixsite.com/mysite